UbuntuのPythonバージョンを切り替える方法

おはこんばんにちは、せなです。

今回はRaspberryPi 4にUbuntuを入れた際にPythonのバージョンを環境ごとに切り替えたい、ということがあったので、切り替える方法を備忘録程度に残したいと思います。

バージョンの切り替え方法

この方法はPythonのインストールです。
Pythonのバージョンアップではないので注意してください。

環境準備

まずは必要なパッケージをインストールしましょう。

sudo apt update
sudo apt install build-essential libbz2-dev libdb-dev \
  libreadline-dev libffi-dev libgdbm-dev liblzma-dev \
  libncursesw5-dev libsqlite3-dev libssl-dev \
  zlib1g-dev uuid-dev tk-dev

Pythonのダウンロード

以下のサイトから任意のPythonをwgetを使用してダウンロードします。
(手順についてはほぼ同様の内容が記載されています。)

非公式Pythonダウンロードリンク

今回はPython3.10.7をダウンロードしたいと思います。
3.10.7はダウンロードしたいバージョンに適宜置き換えてください。)

# ディレクトリは任意
wget https://www.python.org/ftp/python/3.10.7/Python-3.10.7.tar.xz

ダウンロードしたファイルを解凍します。

tar xJf Python-3.10.7.tar.xz

ビルド

次に以下のコマンドでPythonのビルドを行いましょう。

configureに「–prefix」オプションを指定することでインストール先のディレクトリを変更できます。
(–prefix=/home/user/.local/python)

cd Python-3.10.7
./configure
make
sudo make install

上記の手順が完了したら、一度リブートしてみてください。

Python3 -V
Python 3.9.13

また、元のPythonバージョンは「/usr/bin/python3」に残ったままですので、
使用したい場合は「Python3.x」とすることで使用できます。

おまけ

この方法ですとvenvを使用して別のPythonバージョンごとに環境を構築することができます。

python3.9 -m venv venv3.9
python3.8 -m venv venv3.8

あまりこういったことはしないと思いますが、状況によっては便利ですね。

雑記

Posted by sena